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特集 アロマテラピーの愉しみ


 心地よい香りで、癒しやリラックスに効果があるアロマテラピーが人気です。使い方しだいで心身の不調を整えたり、スキンケア、エコなお掃除などにも活用できます。苫小牧市内のアロマテラピーインストラクター阿部昌恵さん(35)に、アロマテラピーのさまざまな利用法をお聞きしました。


アロマを身近に 心も体もイキイキ

 アロマテラピーとは、植物の持つ芳香物質である精油(エッセンシャルオイル)の力を借りて、心身のトラブルを穏やかに癒し、健康増進や美容に役立てていく自然療法です。活用方法として吸入や芳香浴、トリートメントなどがあります。アロマ初心者の方には、まず好きな香りの精油をティッシュペーパーに1滴たらすところから始めてみましょう。
 ポケットティッシュやトイレットペーパーの芯にたらして楽しんだり、コットンに1滴たらしてタンスの引き出しへ。シミになっても気にならない場所なら、枕やパジャマの端にもいいですね。アロマ専用のポットがなくても、これらの方法でいつも身近に好きな香りが楽しめます。
 必ず、100%純粋のエッセンシャルオイルを使って下さい。注意として、原液を皮膚につけたり、内服することは絶対にやめましょう。また、お年寄りや既往症のある方、妊婦、乳幼児には、使用量などに十分な注意が必要です。

 私がアロマに興味を持ったのは、6年ほど前に偏頭痛に悩まされたことがきっかけ。当時住んでいた小樽のハーブ・ショップで、「頭痛に効果がある」といわれるラベンダーの精油を買って試してみると、痛みが数日で引いたんです。以来、精油を買いそろえ独学で勉強しました。
 このように、精油には心身の不調を整える作用があります。ラベンダーは頭痛のほか、不眠やイライラにも効果的。オレンジは消化不良や食欲不振などの消化器系に有効で、心を前向きに明るくしてくれる香りといわれています。
 ローズマリーは過労や痛風、リウマチ、スキンケアに。クラリセージはホルモンのバランスを整える、免疫力を高める。ユーカリは消炎作用や鎮痛作用があり、風邪の症状の改善も期待できます。
 しかし、いずれも薬ではないので、自己判断でアロマテラピーだけを行うようなことはせず、症状が改善しない時には直ちに病院での診察を受けることが大切です。

簡単手づくりコスメ キッチンにも使えるエコなお掃除

 自然の恵みの精油でローションなど手づくりすることができます。基本レシピは、グリセリン5ml(小さじ1)に好みの精油5滴以下を入れよく混ぜ合わせ、精製水4mlを加えて保存容器に移します。使用時にはよく振ってからお使い下さい。冷蔵庫に保管し、保存期間は1〜2週間を目安に早めに使い切りましょう。
 化粧落とし用のクレンジングオイルには、スイートアーモンド油やオリーブ油、ホホバ油などの植物油(キャリアオイル)を5mlに好みの精油1滴を入れよく混ぜ合わせます(1回分)。
 普通肌にはイランイラン、カモミール・ローマン、ゼラニウム、ラベンダーなどがおすすめ。脂性肌にはクラリセージやサイプレス、パチュリ、ローズマリーなど。乾燥肌にはカモミール・ローマン、ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンスなどが効果があります。

 消毒・殺菌効果の高いレモンやペパーミント、オレンジ、ラベンダーなどはお掃除にもおすすめです。バケツに1〜2滴入れて拭き掃除に使えます。
 私はオレンジの精油10滴と無水エタノール20ml、精製水または水道水80㍉㍑を混ぜて手づくりした「アロマ除菌スプレー」を愛用しています。安全なので冷蔵庫の中も拭くことができ、鏡やガラスもこれ1本でピカピカ。
 掃除機のゴミパックに好みの精油を1滴たらすと、排気口からのにおいがさわやかになります。
 大切なのは、「好きな香りを自分のやりやすい方法で楽しむこと」。できることから取り入れて、毎日を少しだけ気持ちよく暮らしましょう。


▲「HOUSE OF ROSE苫小牧駅前プラザegao店」(菅富士子オーナー)では、「GAIA」の100%純粋な20種類のエッセンシャルオイルを扱っている(945~1,890円)。ラベンダーやティートリー、ベルガモットが人気が高い。希釈用のホホバ油(2,730円)、アロマランプ(1,890円~)も。 ▲自宅で使う化粧品や除菌スプレーを手づくりするため、阿部さんが愛用している商品。近所のドラッグストアで買える、手頃な価格のものが中心だ。
阿部昌恵さん プロフィール
上川町出身。昨年秋に社団法人日本アロマ環境協会認定のアロマテラピーインストラクターの資格を取得した。この秋、苫小牧市女性センターやのぞみコミセンなど市内4か所でアロマテラピーの講座を担当している。